驚きのライディングを魅せたモトクロスライダー
皆さんは2018年の全日本モトクロス選手権はご覧になったでしょうか?
望来オフロードパークのオーナー、瀬川雅彰(せがわまさあき)の親戚である、瀬川開生(せがわはるき)選手がIBオープンクラスであえて排気量の小さい2stYZ125で参戦し、Rd.3スポーツランドSUGOで優勝を果たしたことは、誰もが驚きを隠せなかったことでしょう。その他の大会でも上位入賞など優秀な成績を残しています。突然の全日本モトクロス選手権参戦で、しかも2st125ccでの参戦で大健闘し、知らない人は「一体何者だ?誰だあれ?」と思った方も多いのではないでしょうか?
それもそのはず、子どものころからアメリカで全米アマチュアのレースなどを経験し、本場アメリカのスキルを体に染み込ませてきたという素晴らしい経歴のライダーです。日本のライダーは彼の走りを見て圧倒されたことでしょう。
しかし、残念なことにRd.5九州大会(HSR九州)終了後アメリカへ行きYZ250Fでの練習中、転倒し怪我を負ってしまいました。今後も転倒などがあった場合に障害が残る可能性なども考慮してモトクロス引退という決断に至りました。
今回は、元モトクロスライダー瀬川開生の戦績をまとめてみました。
Off1.jpでも特集していますのでそちらもご覧下さい。
https://www.off1.jp/_ct/17168346
2007年 5歳
2007年の5歳の時に初めてバイクに乗る。
2010年 8歳
MFJモトクロス全国大会(スポーツランドSUGO) チャイルドクラス2位
2011年~2012年
2回の渡米。
World Mini Grand Prix(ワールドミニグランプリ 全米アマチュア三大大会の一つ)
65cc Jr Cycle ストック.9-11 総合8位入賞
MFJ全国大会(スポーツランドSUGO)ジュニア65クラス優勝
2013年 11歳
3回の渡米。
USAマンモスモトクロス(全米アマチュア三大大会の一つ)
オープン65cc 5位入賞
9-11 65cc 4位入賞
7-11 65cc 8位入賞
Loretta Lynn’s Amateur Motocross National (ロレッタリンアマチュアモトクロス 全米アマチュア三大大会の最高峰の大会)
ストック65cc(10〜11) 8位入賞 ホールショットを取る。
モデファイ65cc(7〜11) 11位
2014年 12歳
KIDS SUPER CROSS スーパーキッズ85ccランキング2位
2015年~2017年 アメリカ留学中 ~15歳
2016年 YZ85で ワールドミニグランプリ、マンモスモトクロス、ロレッタリンアマチュアモトクロス出場。
2017年 YZ125でロレッタリンアマチュアモトクロス出場。
スクールボーイ(12-16)B/C 28位 23位 13位 総合23位
125cc (12-16)B/C 17位 9位 DNF(ホールショット取る) 総合21位
2018年 15歳
MFJモトクロス3階級昇進(国際B級)
2018MFJ全日本モトクロス選手権IBオープンクラス出場
チーム BOSSレーシング
マシン YZ125 (2st)
Rー1 九州大会(HSR九州)4月7日、8日
予選1位 決勝ヒート1、3位 ヒート2、3位 総合2位
Rー2 関東大会(オフロードヴィレッジ) 4月21日、22日
予選3位 決勝ヒート1、3位 ヒート2、6位 総合3位
Rー3 東北大会(スポーツランドSUGO) 5月12日、13日
予選3位 決勝ヒート1、2位 ヒート2、1位 総合1位
Rー4 中国大会(世羅グリーンパーク弘楽園) 5月26日、27日
予選2位 決勝ヒート1、5位 ヒート2、10位 総合7位
Rー5 九州大会(HSR九州} 6月9日、10日
予選1位 決勝ヒート1、2位 ヒート2、2位 総合2位—-ランキング2位
Rー6 東北大会(藤沢スポーツランド) 7月21日、22日
※怪我の為欠場
Rー7 中国大会(世羅グリーンパーク弘楽園) 8月25日、26日
※豪雨災害の為レース中止
Rー8 関西大会(名阪スポーツランド) 9月8日、9日
※怪我の為欠場
Rー9 東北大会GP(スポーツランドSUGO) 10月27日、28日
※怪我の為欠場
※8戦中5戦出場(3戦欠場)ランキング5位で終了。不本意ながらルーキーゼッケン#05で国際A級に昇格。
引退後はどうしているのか?
モトクロスは完全に引退しましたが、将来のために勉学等に励んでいるようです。舞台は変わっても日本にとどまらず、世界でまた活躍して欲しいところですね!
父親 「瀬川巧平(せがわこうへい)」とは?
瀬川開生の数々の戦歴やサポート体制など、気になるところですが、父親の瀬川巧平はどのような方かというと、実は全日本モトクロス国際A級の選手だったのです!その他YZ80のカタログモデルや、TV出演など幅広く活動していたようです。
1977年横浜生まれ
1980年 3才 ポケバイ乗り始める。
1982年 5才 PW50乗り始める。
1985年 8才 近くにBMXコースが出来た為、BMX競技始める。
1986年 9才 BMX環太平洋選手権 クラス優勝
1987年 10才 JBA BMXクラスチャンピョン
1988年 11才 小学館 小学6年生 11月号にBMX写真が載る。
1989年 12才 YZー80でモトクロス練習始める。
1990年 13才 YZー80で初レース。小学館 小学6年生 4月号の表紙にBMXジャンプ写真が載る。
1992年 15才 新型YZー80のカタログモデルになる。スーパークロス神宮大会 ジュニア80 優勝
1993年 16才 TVさんまのなんでもダービーに出演 準優勝
1995年 17才 MFJ全日本MX選手権 国際B級125、250クラスに出場
125クラス ランキング3位 四国大会(坂出)優勝する。250クラス “ 21位
1996年 18才 MFJ全日本MX選手権 国際A級125クラス ゼッケン#03
IA125クラス ・ランキング29位 ・ヒート最高順位 7位
1997年 19才 MFJ全日本MX選手権 国際A級125クラス ゼッケン#16
IA125クラス ・ランキング27位 ・ヒート最高順位11位
1998年 20才 MFJ全日本MX選手権 国際A級125クラス ゼッケン#13
IA125クラス ・ランキング14位 ・ヒート最高順位4位
1999年 21才 MFJ全日本MX選手権 国際A級125クラス ゼッケン#12
IA125クラス ・ランキング37位 ・ ヒート最高順位13位
※シーズンオフ 、アメリカにUSモトクロス合宿に行く。
2000年 22才 MFJ全日本MX選手権 国際A級125クラス ゼッケン#33
IA125クラス ・ランキング12位 ・ ヒート最高順位3位 (北海道 和寒サーキット)
2001年 23才 MFJ全日本MX選手権 国際A級125クラス ゼッケン#11
IA125クラス ・ランキング22位 ・ ヒート最高順位8位
2002年 24才 MFJ全日本MX選手権 国際A級125クラス ゼッケン#20
現在ではモトクロス競技から引退していますが、(株)こうちゃんペイント代表として頑張っているようです。
まとめ
日本のモトクロスライダーは、海外で経験を積んできたライダーにはまだまだ及ばないところがありますが、これからもどんどん世界で活躍できる選手が出てきて欲しいです。そして日本でその走りを見たいですね。今のチャイルド、ジュニアなどの若手ライダーの将来に期待しましょう!そして、ぜひ望来オフロードパークに走りに来て下さいお願いします!m(_ _)m
ちなみに、全日本モトクロス選手権は毎年4月~10月にかけてほぼ雨天決行で全国各地で行われています。日本のトップライダーの走りは迫力があって、見たことが無い人はあまりの迫力のスゴさに新しい発見があるかもしれません。ぜひ観戦しに行ってみてください。雨の時は傘・カッパ・長靴を忘れないように注意です。